ジュースの楽しみ
去年の中咽頭手術で入院の時、最初の4、5日は経口食はゼロ、鼻チューブから液体を流し込むだけだった。
その期間は、液体も飲むこと厳禁でうがいだけだ。でも喉が乾く。水が飲みたくてたまらない。高校の部活を思い出した。当時は練習中に水を飲むのはダメな時代だから、隙を見て水を飲むとかいう感じだった。
鼻チューブも取れて、いよいよ経口食となり、嬉しいけど飲み込むのがこれほど大変と感じたことはなかった。
この時点では、液体は誤飲の危険があるので、全てトロミ材を入れていた。味噌汁にも、おかゆにもである。当然飲み物にもそうした。
この頃は睡眠も2時間以上は続かないので、夜中もしょっちゅうおきる。その度に座る、喉の痰を席で出す、とかやってた。喉が乾く。
そういう時に、憧れたのがジュースのがぶ飲み。でもできないから、紙コップ分のジュースにトロミを入れてスプーンでチビチビ飲む。これでも充分、冷たいものが喉を通る快感があった。