ヤマヤマの中咽頭癌と戦うブログ

2015/03に手術、5月から放射線治療を体験しました。その後2016/03に胸腔鏡下の肺下葉摘出も体験。

入院生活

最初から2週間に計画された入院期間だったけど、手術直後は完全に身体が弱っていてもっと期間が必要だよ!という気分だった。でも、結果的に予定通り退院出来た。入院の後半は、日々良くなっていくのが実感できたしそれが毎日の楽しみにもなっていた。

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手術直後の状態はこの絵のとおり、身体中何かに繋がっている。
 
1〜3日間
 最初はさすがにまいった。
動けない、声出ない、眠れない、ってつらい。おまけに、炎症があるから、熱も38位あってまともな頭の働きじゃない。早く時間が過ぎることを祈るしかない。部屋に時計がないから、2時間おきにみまわりにくる看護師に都度聞くしかない。
拷問のようだったのは、痰の吸引。首の付け根に穴を開けてそこから呼吸をしていたので、うまく咳ができなくて、血と痰がたまりやすい。それを1日3から4回首の穴にチューブを突っ込んで吸い出す。これが痛い。イメージとして、内視鏡を喉に入れてそこから吸引する感じだろうか。マウスピースの代わりにタオルを噛み、両手はベッドの柵を掴む。吸引が始まると足をジタバタさせて耐える。終わると身体が疲労してるのがわかる。
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食事は、まだ経口摂取無理なので、鼻経由で胃まで到達する管から液体がご飯の代わり。1日3回とも全く同じ。味は感じないのでいいけど。そのトータルカロリーは1200くらいだから、いくら運動しないと言っても、少しずつ痩せていく。
 この期間は、基本的に横になっていてせいぜいベッドを少し起こす程度で日中はみまいのかぞくと筆記会話をする程度の楽しみしかない。辛い数日間。

4〜8日
 首の空気穴を弁のタイプに変更して、声が出せるようになった。実際に声が出るとうれしかった。しかし同時に、鼻水と唾液の両方が大量発生して四六時中唾が溜まりだす。また、咳と一緒に痰も多く出るようになった。つまり、常にツバを出してるか、咳をゴロゴロして生活している状態になった。この期間は夜は多分2時間くらいしか睡眠取れず。

9-12日
 空気穴の元になっているカニューレってヤツを外したので、空気穴からパーツを外したら穴だけが残った。まだ、空気は穴に流れるのでやりにくい。自然に穴が塞がるらしいので時間が解決するという事らしい。
 この期間カニューレを外した直後に鼻の管も外して経口食事の開始だ。ほとんどがゼリー状の食べ物。これが飲み込むのが恐怖! 一週間も飲み込みしてないから、飲み込みが難しい。慎重に食事をするので、決して多くない食事を完食するため40分以上かかる。でも、味があるものを食べるのは楽しい。